osixia/openldap dockerコンテナの延命措置

2025年1月吉日時点、以下のosixia/openldapコンテナで認証環境を作った人は大変だ。このコンテナは高機能で中々代替は効かないのに、メンテが行わらず小手先の技では正常動作しなくなってしまったから。

https://github.com/osixia/docker-openldap

しかし調査と試行錯誤の結果延命措置が出来たので、その方法を説明する。ただし、サポート切れのOSイメージを使うことになるので、特に『自己責任』である点に注意すべきである。

1.アップデート元リポジトリの更新

OSイメージのリポジトリがなくなっているから新しいリポジトリに置き換える必要がある。

具体的対策としては /etc/apt/sources.list を置き換えれば良い。

sources.list

2.リポジトリの公開鍵取り込み

「1」のリポジトリは安心して使っても良いですよと示すため、公開鍵取り込みが要る。

具体的にはビルド処理を実行すればログにリポジトリの公開鍵情報が載る。このリポジトリの公開鍵を以下のコマンドのように対象公開鍵件数分取り込めば良い。

apt-key adv –keyserver keyserver.ubuntu.com –recv-keys 0E98404D386FA1D9

※0E98404D386FA1D9の部分が公開鍵

ログは以下のように出力される。このエラー行では『6ED0E7B82643E131』と『605C66F00D6C9793』を取り込めば良いと判断できる。

build例

以下のようにDockerfileを作り docker build すれば処理が通った。

参考URL:

apt-get updateでthe public key is not available: NO_PUBKEY

Buffer Editorを用いたiPadのSSH端末利用

Buffer Editor はコード編集やSSH端末処理が出来るiPhone, iPadのアプリである。当記事はiPad AirでLinuxに公開鍵認証でSSH接続し、ターミナル利用するまでの特記事項を残した。

アプリのインストール

Buffer Editor – Code Editor

iPad であれば ↑ のリンク先でダウンロードして支払いをすれば良い感じに使える。2025年1月吉日時点で1500円。開発の幅が広がると考えればリーズナブルな印象だ。

公開鍵認証方式キーペアについて

キーペアの生成・設定については留意事項がある

1.暗号化方式

RSA, DSS, ECDSA_256, ECDSA_384, ECDSA_521, ED25519 の方式をサポートしている。

⇒それ以外はサポートしていない

2.秘密鍵ファイル形式

opensshのファイル形式で保存すること。

つまり、秘密鍵ファイルの頭が『—–BEGIN OPENSSH PRIVATE KEY—–』で始まる形式ならば合っている。

⇒Puttyの.ppk形式やssh.comの形式は使えない

3.ファイルの配置場所

Buffer Editor起動時、サイドメニューにある『Local files』より下層にフォルダ・ファイルを配置し、フォルダを指定すること。

例えば、以下の通り private.key を配置したとする。

Local files/keys/MyServer/private.key

この場合接続先情報を設定する『Keys path』には『/keys/MyServer』の値を設定すれば良い。なお、MyServerフォルダの中には private.key 以外にファイルを置かないよう留意すること。

ターミナル利用

サーバーに接続してから上図の①~②を辿りターミナルを表示する。

その後③の接続先を確認し、④の箇所でコマンド入力をすれば端末利用出来る。